第14回ワールドグランプリIN韓国遠征日記
1990年代にバレー応援で海外遠征するのは全日本男子バレーファンの気合の入ったお姉さま達ばかりでした。2000年になり全日本女子ファンも少しずつ海外に行くようになりました。今回は近場の韓国という事で日本からどのくらいの人数がいくのかなと思っていましたが、Vリーグ会場で見たことのある各Vチームのファン(ヲタ含む)は20人ぐらいでした。
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2006年8月25日(金)
例の如く前日はクラブで飲みすぎて帰宅が2時になり、風呂から上がりホームページを更新していたら5時を過ぎてしまった。遠征荷物をまとめて速攻で寝て起床は8時。朝御飯食べて身支度して空港へ移動。空港へは9時半頃到着しました。
(平日という事もあってガラガラの空港)
出発は12時20分で約3時間待ち時間があったが、やる事はあった。それは譜面を書く事。今回の遠征は関西の全日本サポ仲間と色々応援のパターンを考えていて、その1つが徹底的にリヴァーレ応援をパクる事。最初は「Body
Fells EXIT(安室奈美恵)」、そして「熱くなれ(大黒摩季)」。「アルプス一万尺」、「南の島のハメハメハ大王」、「この木なんの木」等もトランペットで吹こうと思っていました。ヤマハの小型シーケンサーで音を拾って譜面にしていきました。その後は某サイト日記を書いたりして時間を潰し搭乗口へ移動。アシアナ航空機に乗り12:20出発。離陸して寝る態勢に入ったが韓国人の客室乗務員に「食事ですよ!」と耳元でキツめに叫ばれ強引に起こされました(笑)。軽食だったのでペロリとたいらげコーヒーを貰って飲んで「ごちそうさま」。そして眠りに落ちました。「まもなく着陸態勢に入ります」アナウンスで目が覚め窓から外を見るとまだ雲の上を飛んでいました。機内のテレビ画面を見ると地図と飛行機の現在位置が出ていて仁川国際空港の近くまでは来ていました。ん?、ここで「アホか!」を発見しました。話が少しそれます。地図には朝鮮半島と日本が描かれていてハングルと英語で表記してありましたが、日本海が「EAST SEA」つまり東海と書いてありました。はいはい、ワロスワロス。話を元に戻します。なかなか着陸許可が出なかったようで飛行機は仁川国際空港の上で旋回していました。13:50着予定が14時になりました。
関西のサポと14時に空港内のマクドで待ち合わせだったのですが少し遅れました。マクドに到着して店内を見渡すが姿が無い。近くにあったKFCも覗いて見るがいない。10分ぐらいボーっとしていると前から登場。「遅いのう」と言うと「タクの運ちゃんと、やりあってたからしゃーないで」と言っていました(笑)。KFCに入りカウンターで「チキンサンドセット」と言うとお姉ちゃんに「ん?」という態度をされました。メニュー表に5番チキンサンドセット書いてあったので右手を広げて「ファイブ」と言うとようやく通じました。席に座り関西のサポの愚痴を聞いてあげて(笑)、30分ほどグダグダして店を出ました。8000ウォン(日本円で800円ぐらい)のバスチケットを買ってバスターミナルへ向かい乗車。途中、宿泊予定のリベラホテルの前を通り過ぎ1時間ほどで総合運動場前に到着しました。
野球場の横を通って体育館へ向かいました。今回はフジテレビさんからチケットが貰えるという事でしたがフジの受付机が見当たらなかったのでチケット売り場へ向かいました。5000ウォン(日本円で500円ぐらい)だったので買いました。階段を上り2階の入場口から中に入るとフジの受付がありました。「中かよ!」。座っていたお姉様に「○○(アマゾン)です」と言うと「お疲れ様です。お待ちしていました。」と言いながら今日のチケットを渡して来たので「下で買いましたよ。中に受付があったんじゃ皆さんわかりませんよ。」と教えてあげました。明日土曜日のチケットを2枚貰ってスティックバルーンを4セット貰ってハングルで読めないパンフレットを貰って中に入りました。第1試合「韓国対ロシア」をやっていました。コートサイドからコートエンドまで歩きながら応援活動する場所を探していました。見た事のある日本のファンが相変わらず試合のインプレー時に横断幕を張っていた。アホか、情けない・・・。活動する場所を見つけ座って試合を見ていた。セット間に売店に行き「アンニョハセヨ〜」と言いミネラルウォーターを買いました。席に戻り試合を見ているとタイムを取った時やセット間の度にチアガールが8人出てきて大音量のBGMに合わせてボンボンを振りながら踊っていた。俺がウィンタースかデストラーデだったならチョンマゲかつらを着けて一緒に踊ったのにな(笑)。BGMが流れるという事で、持って来たトランペットと譜面が無駄になりました。今回はポケットトランペットではなく本物のトランペットを重い思いをして持って来たのにガッカリでした。
第1試合が終わり応援活動する場所に向かいイケイケワッショイ幕とマホ幕を張りました。少し待ちましたが観客が全く増えなかったのでガラガラなスタンド席に日の丸とユウ旗をガムテで貼りました。関西のサポが2年前に知り合ったフジの方を見つけ応援の打ち合わせに行きました。すると去年会場で全日本チームを応援してくれたという韓国サポーターのパク君を紹介されました。「韓国との直接対決以外は全日本チームを応援します。」という事で一緒に全日本の応援をする事となりました。パク君はもの凄く日本語が上手くて応援の打ち合わせもスムーズに進み、すぐに友達になれました(笑)。やっぱりスポーツっていいな。日の丸をポールにつけて太鼓とネームボードを用意して日本から持って来たコートネームリスト紙を300枚配ってスタンバイOK。全日本応援席に大林素子さんや平井理央アナウンサーもスタンバイしてバレー中継のオープニング画を撮り始めた頃、韓国では拡声器を使っての応援が当たり前なので拡声器を借りて僕らも応援する事にしました。コートサイドで応援する事となり、関西のサポがアリーナ最前列でネームボードを上げて拡声器で応援練習していよいよ試合開始。
第1セット、25−18。
第2セット、26−24。
第3セット、25−18。セットカウント3−0でポーランドに勝ちました。
途中で喉が痛くなったし、日の丸を振る為にタイムアウトの度にコートエンドまで走って往復して疲れたので3セットで終わってくれてよかった(笑)。試合終了後フジの方と勝利の握手をして話をしていると荒木田団長が「応援ありがとうございました」と来られたので写真を撮らせていただきました(笑)。
(荒木田団長のワンショット)
(荒木田団長とのツーショット)
極力他の人とは違う写真が撮りたいというのが僕のポリシーなので、これで韓国遠征の写真部門での目的は達成しました(笑)。応援道具を片付けていたらフジの女性スタッフに「今日もお疲れ様でした。日本から来られたんですよね?、いつも会場で見てます。」と言われ関西のサポと喜んだのでした(笑)。片付け終わった頃、パク君に「応援道具を体育館の倉庫に置きに行くので一緒に応援道具を置きに行きませんか?」と言われ、一般人立ち入り禁止の関係者通路を僕らも通らせていただき応援道具を置く事が出来ました。荷物が半分以下になって超助かりました。パク君と晩御飯を食べる事になりましたが「その前に全日本チームが泊まっているホテルに行きませんか?」と言われ行く事になりました(笑)。まずは3人でタクシーに乗って僕の泊まるリベラホテルを目指しました。途中タクシーの中でパク君のサポーター活動写真を見せて貰い、もの凄い行動力だなあと感心したのでした。ホテルに着きチェックインして部屋へ荷物を置きました。すぐに下に降りて2人と合流してまたタクシーに乗って全日本チームが泊まっている某ホテルに行きました。選手はパーティーに出席中で見られませんでしたが、今朝このホテルに泊まっている日本の某高校サッカー選手達が全日本選手のプライベートを侵害したという事で全日本チームの○○さんに説教をくらっているシーンは見る事が出来ました(笑)。ホテルを出て焼肉を食べに行く事になりタクシーを探しましたが全然つかまらずバスに乗りました。パク君がいたから何とかなりましたが僕1人なら行き先も料金もさっぱり分からずバスには乗れなかったと思います。バスを降りて少し歩いて、美味しいという焼肉屋に連れて行ってもらいました。豚肉のサンダンバラ(バラ肉)をちょっと傾けた鉄板に載せて余分な油は下に流しながら焼いて食べました。
(サンダンバラを食べながらビビンバも完食)
超美味くて最高。リバース寸前まで食べました。食べながら、応援方法やサポーターのあり方について色々話し合いをして名刺交換をしました。パク君に「「アンニョハセヨ〜」の発音はこれで大丈夫?ちゃんと聞こえてる?」と聞くと「完璧です」と言われ嬉しかった(笑)。パク君は僕の韓国人に対する嫌なイメージをかなり取り除いてくれました。今日パク君に出会えて良かったです。韓国という国はまだ嫌いですが・・・。
1時を回ったのでお開きとなりコンビニに寄り関西のサポとパク君と別れ、僕はタクシーに乗ってホテルに帰って来ました。部屋に入りすぐに風呂場へ行き赤の応援シャツとタオルの洗濯をして風呂場に干しました。テレビを見ながらベッドに転がっていたらいつの間にか寝ていました。
2006年8月26日(土)
目が覚めて枕元にあるデジタル時計を見たら5時過ぎ。12時まで寝てやろうと思っていたのでもちろん2度寝、3度寝、4度寝をしました。目が覚めてまた時計を見ましたがまだ10時過ぎ。おかしい、寝ても寝ても12時にならない、これはおかしい。テレビを見ても日本のテレビの様に画面に時刻が表示されていなかったので、日本を発つ時に電源を切った携帯の電源を入れた。時刻は14時50分。枕元のデジタル時計が4時間40分遅れていた。 ○| ̄|_ 考えられないホテルのミス。アホかと・・・。カーテンを開け外を見ると午後の韓国でした(笑)。
(ホテルの窓から)
16時に関西のサポとパク君と会場前で待ち合わせていたので、シャワーを浴びて支度して15時20分にホテルを出ました。すぐにタクシーには乗らず会場方面へ20分ほど歩いて街中を散策しました。暑くなってきたので結局タクったのですが乗って「チャムシル・スポーツコンプレックス」と言うと「チャムシル・スポーツコンプレックス」と運ちゃんが復唱してきた。「おおっ、韓国のタクシー運ちゃんには英語は通用しないはずなのに通じた」とビックリしました。行き先は通じたのですがその後、運ちゃんは「○☆×△□・・・」と韓国語で喋ってきました。「わからんよ〜」と日本語で言うと「イルボン?ニホンジンデスカ?」と言ってきたので「イルボン、イルボン」と答えました。するとこの運ちゃんは英語が少し出来て野球好きなようで「ベースボール、ワールドチャンピオン」と言ってきたので「WBC?」と聞くと頷いていました。さらに「プロフェッショナル、あ〜ヨミウリジャイアンツ、あ〜ハンシンタイガース、あ〜・・・」と3つ目が出てこないようだったので「広島東洋カープ」と教えてあげました。すると「お〜、ヒロシマ、ヒロシマトウヨウカープ」と思い出したようでした。これでこの運ちゃんに「有名な日本プロ野球チーム名の3番目は広島東洋カープ」と記憶させる事に成功しました(笑)。16時にちょうど会場に着きチケット販売所近くで待っていると10分遅れで関西のサポが登場。横に去年のグラチャンで知り合った関東の女性サポがいました。さらに10分遅れでパク君が登場。全員揃ったので入場口に向かおうとするとパク君が「こっちこっち」と言うのでついて行くと関係者入り口。何箇所かに係員が椅子に座って入場者をチェックしていましたがパク君が係員に話をすると僕らにも係員が「アンニョハセヨ〜」と挨拶をしてきてチェックを華麗にスルー出来ました(笑)。昨日フジのお姉様に貰ったチケットは無駄にしてしまいましたが・・・。倉庫に行き昨日置いた応援道具を取って昨日応援活動したスタンド席へ行き始まっていた第1試合「ロシア対ポーランド」を見ていました。タイムアウト時にスタンド席を見渡すと記者席に平井理央アナウンサーを見つけたので突撃しました(笑)。
(フジテレビ平井理央アナウンサー)
これで韓国遠征の写真部門での目的は更に達成しました(笑)。セット間に売店に行ったりブラブラしていたら昨日の僕の忠告が効いたのか入場口の外にもフジの人がいて無料チケットが貰い易いようになっていました。スタンド席に戻るとパク君がポーランドサポーターに太鼓を貸していてポーランドサポーターの応援が勢いづいていた。我々の太鼓をロシアサポーターに貸してからはロシアサポーターの応援も勢いを増しました。両チームの応援合戦は面白かったです。第1試合はロシアが勝ちました。
応援道具を用意して応援パターン紙を200枚配って応援練習をして準備OK。いよいよ「日本対韓国」。しかし始まるという時間になっても韓国人は全然増えない。パク君が昨日電話をかけまくって韓国サポーターを30名ほど集めていましたが、DJが「テーハミング!(レッドデビルCDに入っている)」と大音量BGMを鳴らす以外は全然アウェイじゃありませんでした。
第1セット、25−22。
第2セット、25−15。
第3セット、25−19。セットカウント3−0で韓国に勝ちました。
我々の応援に合わせて韓国在住の日本人の方が「もう1本!もう1本!」と叫んでくれて応援も日本の勝ちでした。昨日コートサイドとエンドの往復で大汗をかいたので今日はコートサイドのみで太鼓叩いて日の丸を振りました。でも今日も大汗だったけど(笑)。アリーナに降りて関西サポと勝利の握手をしていたらフジの方が「今日も放送時間が余っちゃった」と少し残念そうでした(笑)。韓国遠征の写真部門での更なるネタを探してアリーナをウロチョロしましたが特にネタは無く何も撮りませんでした(笑)。応援道具を片付けて帰り支度をして、パク君や韓国サポーターの所へ挨拶に行きました。パク君とは「11月の世界選手権でまた会いましょう」と約束し握手して別れました。代々木で待ってます(笑)。会場を出て関西のサポと「韓国プロ野球を見に行こう」と球場近くまでダッシュしましたが雨天中止(コールド)でした。 ○| ̄|_
関東の女性サポに韓国人女性の知り合いがいるという事で、関西のサポと僕の4人で晩御飯を食べる事になり、1度会場で別れて関東の女性サポが泊まっているホテルへ集合する事となりました。関西のサポと僕はタクってリベラホテルに向かいましたが途中で暴走族に遭遇しました。韓国にもいるんだな(笑)。ホテルに着き僕は部屋へ荷物を置きに行きました。下に降りて関西のサポと合流して地下鉄に乗って移動しました。途中で電車が止まるというハプニングがありましたが乗り継いで乗り継いで何とか到着しました。地下鉄の中で本を売っているオジさんに遭遇出来て嬉しかった(笑)。ホテルで合流して4人になり「何が食べたいですか?」と韓国人女性に言われたので「豚肉サンダンバラがいい〜」と言うとサンダンバラに決まりました(笑)。何件かあったので1番涼しそうな店を選んで入りました。今日も超美味かった。もちろんビビンバもペロリといきました。
(豚肉のサンダンバラ)
焼肉は最高だったのですが店内で恥ずかしいものを見ました。作られた韓流ブームにまんまと乗せられたオバ様達が、席の離れている僕等の所まで聞こえる大声で韓流スターの自慢話披露会をしていました。こっちで話をしていても耳に入ってくるなんてどれだけ大声で喋ってるのか、恥ずかしい。また日本人は韓国人に馬鹿にされているんだろうなと・・・。
今日も1時を回ったのでお開きとなり3人と別れ、僕はホテルの前に止まっていた少し料金の高い黒塗りの模範タクシーに乗って快適にホテルに帰りました。部屋に戻ってシャワーを浴びて荷物をまとめて少し帰り支度をしました。枕元のデジタル時計が頼りにならないので(笑)、僕の携帯電話のスイッチを入れて目覚まし機能をセットしました。明日の飛行機は9時50分発なのでホテルからの移動時間やお土産を買う時間を考えて6時に起きる事にしました。枕元のデジタル時計を見ると2時半。直っていました(笑)。今日部屋を掃除する時に直したんだろうな。ベッドに入ってテレビを見ていたら今日もいつの間にか寝ていました。
2006年8月27日(日)
6時になり、携帯の目覚まし時計が鳴って起きました。顔を洗って荷物を確認して帰国の準備は完了。ホテルをチェックアウトしてフロントで模範タクシー呼んでもらい仁川国際空港まで1時間タクりました。空港に着いて10分程行列に並び荷物をカウンターで預け、航空券も発券して貰いました。今後も色々遠征をしやすくするために会社の上司へのお土産を沢山買いました(笑)。ゲートをくぐって入場しようとしたら「手荷物が10sを超えているから機内へは持ち込めない。カウンターに行って預けて来るように。」と係員に言われ、もう一度行列に並んでカウンターでお土産も預けた。再び入場ゲートへ行き入場しようとしたら、金属探知機ゲートをくぐる前にベルトを外すように言われただけでなく靴も脱いでサンダルに履き替えてゲートをくぐらされた。徹底しているなと思ったが鞄に入れていたペットボトル(ミネラルウォーター)は確認されなかった。劇薬だったらどうしたのかな(笑)。9時半になり機内へ移動して9時50分になり離陸。すぐ寝る態勢に入りましたが帰りもまたしても客室乗務員に「食事ですよ!」とキツめに起こされて軽食を食べました(笑)。コーヒーを飲んで、機内のテレビでやっていた海外のイタズラ集を見て笑っていたらいつの間にか寝ていて、揺れを感じて目が覚めると着陸した時の揺れでした。11時20分に日本へ帰って来て12時前に帰宅。今回の韓国遠征も無事終了しました。
夜、テレビで「日本対ロシア」を見ていたら、関西のサポがパク君とアリーナの最前列で拡声器と太鼓を使い応援活動をしているシーンが映りました。「どうして僕は日本にいるんだろう・・・」と今日も現地で応援活動している関西のサポを羨ましく思いました。「やっぱりテレビ観戦じゃなく、会場での応援がいいよなあ。応援が趣味である以上、これからも少しぐらいなら無理をして遠征をしていこう」と改めて思ったのでした。
(06年08月27日)